まず予選2試合のうち一試合目は、上海D。
K川という日本人の選手。面に行ったところを返し胴一本目を先取されました。何年ぶりかの試合の一回戦でいきなり一本先取され、正直動揺しました。しかも先鋒負け、次峰勝ちのまだタイでしたから・・・。とはいえそれほどの実力者ではなかったので、小手、そして面と取り返しました。三本目は自分の面が早かったですが、またもや見事な返し胴で胴を捉えられていました。相手はそれが得意のようです。思い返すと一本先行されたことで、いつもの稽古のようには相手が見えなかったです。心がビビッてたんでしょうね。剣道はほんとうにメンタルな部分が重要です。団体では勝利。
二試合目はマカオ。
優勝アジア剣友会、2位福岡早良チーム、3位に上海Aと香港A。 写真は決勝に望む福岡チーム。我々でなかったのがくやしいけど、チームS村メンバーとして応援しました。
お疲れ様でした。いい反省をたくさんさせてもらいました。上位に入れなかった反省でなく、心の鍛錬上の課題たくさん見つかりました。
そう言えば、我がチームのT屋くん。単に三戦全勝という数字だけでなく、とてもいい試合をしたように思えます。とても肝が据わり思い切りの良い剣道でした。お見事でした。
最後の合同稽古。
北海道で週3回朝稽古されている、I田さん。S村先生のご紹介でこの方の剣道ブログを拝見させてもらっています。去年の春に六段になられた方です。
H道大学監督のK田さん。学生時代は活躍選手だったようです、社会人となり中断。ここ数年前に再開されたばっかりですが六段取得された方です。しっかりした剣道だけでなく勝負センスを感じました。
そして再び68歳の超人M田さん。またまたお願いいたしました。昨日の稽古で既に研究されたようで攻めが通じなかったです。このご高齢にもかかわらずとても謙虚に接してこられて、大変頭が下がる思いです。以前のAsean大会での小久保先生思い出しますが、高齢になっても誰にでも謙虚でいらっしゃる方には心から尊敬いたします。
優勝チームアジ剣の先鋒A田さん。若いだけに伸びのある面を打たれます。最後の一本勝負でも見事な出小手を頂きました。
タイのもう一人のE藤さん六段。Asean大会の際にも稽古をお願いいたしました。攻め合いを開始する間合が近すぎる感がありました。
香港のY田七段。今回の稽古の中では一番圧された相手です。まず中心が外れない。強く大きい面。是非また稽古お願いします。
試合後は、北海道チームと福岡チームの一部の方と合同で打ち上げ。とっても印象に残るトピックスを頂きました。稽古頂いたI田さん。六段はかなり苦労されて取得されたようです。回数を重ねるに従い諦めかけていたときに響いたフレーズがあったそうです。奥さんも、子供さんも剣道やっている羨ましい剣道一家です。そんな奥さんから「子供は父の背中を見ている」と。諦めずに必死に努力を重ねていく姿が子供を育てるんだということですね。そんなI田さんにもう一つの励ましが剣友でいらっしゃる68歳の超人M田さんより。「審査に落ちているうちは失敗でもなんでもなくて単なるプロセス。諦めて努力をしなくなった時こそが失敗と言うのだ」と。
そもそも本大会は、S村先生が香港にいらっしゃるときに興し、その思い入れからご自身が日本各地で稽古した剣友方を福岡・大阪・北海道などから数多く招き入れてます。そんなS村先生の求心力を改めて感じました。またそのお陰で多くの方と楽しい稽古、お話することができました。交剣知愛。ありがとうございました。