2008年2月29日金曜日

香港カップ2008 その(3) 2/24

試合当日。昨晩飲み過ぎたか・・・。少々頭が重い。

 

  
まず予選2試合のうち一試合目は、上海D。
 
K川という日本人の選手。面に行ったところを返し胴一本目を先取されました。何年ぶりかの試合の一回戦でいきなり一本先取され、正直動揺しました。しかも先鋒負け、次峰勝ちのまだタイでしたから・・・。とはいえそれほどの実力者ではなかったので、小手、そして面と取り返しました。三本目は自分の面が早かったですが、またもや見事な返し胴で胴を捉えられていました。相手はそれが得意のようです。思い返すと一本先行されたことで、いつもの稽古のようには相手が見えなかったです。心がビビッてたんでしょうね。剣道はほんとうにメンタルな部分が重要です。団体では勝利。





二試合目はマカオ。
 
団体では危なげなく勝利したものの、個人的にはまた一本取られてしまいました。攻めるとすぐに手元を振り上げ小手を抜きにかかる癖のある相手だったのでそこを突きに行きましたが、突きが甘くその上から面をとられました。
 
予選を勝ち上がるも、トーナメント一回戦から優勝候補の上海A。予選2位通過だったのが痛かった。
 
私の相手は、T大出身T屋くんと同期のO田さん。縁あって以前日本でも稽古ならびに練習試合もしたことありました。難しい剣道をする方です。先鋒1-2負け。次峰2-0勝ち。そして中堅の私はまた先に一本取られてしまいました。面に行ったところを出小手。たまたま当たったところが肘だったので、旗が上がった瞬間、「えっ」という感じで3人の審判を見渡てしまいました。品の無い行為を大いに反省。相手チームは後半で勝ちにいくチームと分かっていたので、ここは絶対負けられない場面。相手も明らかに守りに入っていたので、落ち着いた攻めのある剣道をしてる場合ではなくなり、結構バタバタと品のかけらも無かったですがなんとか二本取り返し後に繋ぐことが出来ました。
 
副将戦。さすがのS村先生とは言え、その相手も本大会屈指の剣士、最若手七段K西さん。七段同士いい立ち上がりでしたが、意識しすぎたか、実力はS村先生だったと思いますが、相手に気で圧され手元が上がる場面もあり。結果敗戦。
 
大将戦となりK川先生。一本取られるも意地で取り返す。最後は不幸にも有効打突になりえないところに旗が二本上がり力尽きました。
 

 

優勝アジア剣友会、2位福岡早良チーム、3位に上海Aと香港A。 写真は決勝に望む福岡チーム。我々でなかったのがくやしいけど、チームS村メンバーとして応援しました。

 

お疲れ様でした。いい反省をたくさんさせてもらいました。上位に入れなかった反省でなく、心の鍛錬上の課題たくさん見つかりました。

 

そう言えば、我がチームのT屋くん。単に三戦全勝という数字だけでなく、とてもいい試合をしたように思えます。とても肝が据わり思い切りの良い剣道でした。お見事でした。

 

最後の合同稽古。

 

北海道で週3回朝稽古されている、I田さん。S村先生のご紹介でこの方の剣道ブログを拝見させてもらっています。去年の春に六段になられた方です。

 

H道大学監督のK田さん。学生時代は活躍選手だったようです、社会人となり中断。ここ数年前に再開されたばっかりですが六段取得された方です。しっかりした剣道だけでなく勝負センスを感じました。

 

そして再び68歳の超人M田さん。またまたお願いいたしました。昨日の稽古で既に研究されたようで攻めが通じなかったです。このご高齢にもかかわらずとても謙虚に接してこられて、大変頭が下がる思いです。以前のAsean大会での小久保先生思い出しますが、高齢になっても誰にでも謙虚でいらっしゃる方には心から尊敬いたします。

 

優勝チームアジ剣の先鋒A田さん。若いだけに伸びのある面を打たれます。最後の一本勝負でも見事な出小手を頂きました。

 

タイのもう一人のE藤さん六段。Asean大会の際にも稽古をお願いいたしました。攻め合いを開始する間合が近すぎる感がありました。

 

香港のY田七段。今回の稽古の中では一番圧された相手です。まず中心が外れない。強く大きい面。是非また稽古お願いします。

 

試合後は、北海道チームと福岡チームの一部の方と合同で打ち上げ。とっても印象に残るトピックスを頂きました。稽古頂いたI田さん。六段はかなり苦労されて取得されたようです。回数を重ねるに従い諦めかけていたときに響いたフレーズがあったそうです。奥さんも、子供さんも剣道やっている羨ましい剣道一家です。そんな奥さんから「子供は父の背中を見ている」と。諦めずに必死に努力を重ねていく姿が子供を育てるんだということですね。そんなI田さんにもう一つの励ましが剣友でいらっしゃる68歳の超人M田さんより。「審査に落ちているうちは失敗でもなんでもなくて単なるプロセス。諦めて努力をしなくなった時こそが失敗と言うのだ」と。

 

そもそも本大会は、S村先生が香港にいらっしゃるときに興し、その思い入れからご自身が日本各地で稽古した剣友方を福岡・大阪・北海道などから数多く招き入れてます。そんなS村先生の求心力を改めて感じました。またそのお陰で多くの方と楽しい稽古、お話することができました。交剣知愛。ありがとうございました。

香港カップ2008 その(2) 2/23

さて二日目は、観光を少々。
 
セントラルからフェリーで九龍にわたる。
 



ビクトリア湾をわたるスタークルーズ。でかっ。
 


有名な?ペニンスラホテル。ここでお茶しました。


セレナーデというお店で昼食。




金魚の餃子。





撮ってはみましたが、私は苦手で食べれませんでした。





マンゴプリンに石?チョコレートでした。




夕刻合同稽古が、五段以下の昇段審査及び二段以下の部の試合後に行われました。
 
タイの三重の教員であるT川さんと稽古お願いしました。年のころは私プラス3歳くらいの六段。この方もAsean大会でも稽古お願いしましたが、とても強い。特に動きが早い。最後は一本勝負で張ったところから渾身の面に対して素晴らしい出小手を頂きました。
 
北海道のM田さんと稽古。現在68歳で90kmマラソンを走りきる超人。40歳で息子さんと一緒に剣道を始められ現在五段だそうですが、しっかり攻めがあり大きな振りの面打ちも見事でした。
 
その他数名と稽古するも、昇段審査及び試合がおして、次に控えるWelcom Partyに挟まれ、あっという間に終了。
 
Welcom Party。
 
席上で、全剣連から来られたK野先生に対してご挨拶が遅れ、先生のほうから来ていただく始末で、こっぴどく怒られました。10年ほど前くらいに東京の日本武道館で稽古させていただいたことのある先生です。正直記憶が曖昧だったのですが、怒られているうちに思い出しました。記憶が間違っていなければ先生はいつも稽古日誌をつけられていたはずです。どうりでどうも10年ぶりでしかもペーペーの私なんかを明確に覚えているはずです。一期一会を大事にされる先生さすがです。大いに反省いたしました。

2008年2月27日水曜日

香港カップ2008 その(1) 2/22

香港にやってきました。

初日は着いて夕刻早速合同稽古会に出席いたしました。

稽古前の素振りを見て、福本先生がかなり時間を割いて皆に指導をしてくれました。





特に強調しておられたのは、

1.手の内
薬指を一切緩めてはいけない。親指・人差し指は引き手となるので力を入れると竹刀の動きが止まってしまう。因みに柔道ではここの力が重要らしい。剣道では小指・薬指・中指を中心とした指に力を入れることによって力のこもった押し切りが可能になる。

2.腕の振り上げ
およそ右上段の構えまでの振り上げ。それ以上の振り上げは脇を開く必要が生じるため不要。

3.踏み切り足
常に踏み切り足となる左足を素早く引きつける。冴えに繋がる。





広東語への通訳者一名。どうもこの通訳が曲者で、常に福本先生が喋った時間の倍以上は喋ってました。言語の違いだけでなくどうやら喋りすぎのようです。

香港は英語の国とばかり思ってましたが、レストラン、タクシーなど通じない所も多いですね。そんなこともあって、通訳も英語でなく広東語。我がチームのNovanにはT屋さんが英語通訳で補助してくれました。

稽古のほうでは、K學院准教授のU原先生にお願いしました。強い攻めというよりは、早さ・勝負強さというものを感じました。

タイのE藤さん。Asean大会のときお願いできなかったので稽古できて良かったです。

などなど、まだ数名の方と稽古しましたが割愛。いい稽古でした。

2008年2月21日木曜日

2/20 スカイライン

2/21 スカイライン道場

W田さんとの基本稽古では、攻め・溜め・打ちが一連の動作となる”右足の運用”について研究し合いながら稽古しました。今月(3月号)の剣道時代に国際武道大の蒔田先生がその内容を解説してくれてました。

その後、H田先生と稽古。

10本勝負。一本一本集中していくも10本は長い道のり。中盤、気の集中において中だるみを感じ、終盤に気を入れなおす。その後掛かり稽古、10本勝負で力を出し切った後での掛かり稽古に息が上がりました。今日も一人目から足がフラフラ~~。

さすがに一旦小休憩し息を整えさせて頂き、S村先生との稽古。

こちらが完全に居ついた状態で、きれいにあっさり面に乗られた場面が幾度かありました。先生との稽古では、こちらが少々の攻めを見せても動じませんし、誘ったつもりでも乗ってきません。一方、先生の攻めに瞬時に反応していたのでは、誘いに乗せられて強烈な出頭面打ち込まれるか、剣先が動かず串刺しにされます。理想としては、攻め返し、乗り返し、ギリギリの状態まで我慢し、相手に攻めが通じないことへの不安を与え、そこを打ち込みたい、或いは相手が打たざるを得ない状態にしたい。そんな我慢も、結果的には先生の攻めに屈した形となり、我慢しすぎて体が固まった居つきを捉えられた、というのが今日の反省です。観の目とは言いますが、相手の心を読むことが如何に重要で如何に難しいか痛感いたしました。

2008年2月18日月曜日

Keiko in Bandung

11月に続きまして、2/16・17に定例のバンドン稽古会が行われました。

今回は両日ともにヨリス道場。バンドン剣士の中で有段者クラス約6~7名に女性や初心者の学生も含めて総勢15名程度での稽古会となりました。

初日

基本稽古は、私なりのメニューでリードさせていただくことになりました。面に対して・小手に対しての応じ技に力を入れて指導しました。応じ技で最も必要なのは先をかけるということ、誘い出して相手を引き出すということ。今の自分の課題でもありますが、そこを特に伝えたつもりです。しっかり理解してくれていればと期待します。「返し胴がどうしても遅れてしまい相手が通り過ぎた後で当たってしまう、どうしてですか?」なんていう素朴な質問がありました。一つは、先を掛ける行為の欠落と考えその重要性を再度念押し。もう一つは手の内・手の返しが悪いこと。こればっかりは一朝一夕でどうなるといった代物では無いですが、「切返し」にこれを向上する要素が詰まっている旨伝えました。繰り返しやることで少しずつ柔らかく、強く、早くなるでしょうと。

ここでも香港カップに向けた試合稽古を行いました。バンドンの剣士たちも、日本人同士の試合は殆ど見ていないでしょうから、見取り稽古としてはとてもいい機会だったと思います。個人的には強敵S松さんとでした。一度完全に手元を上げさせられ、たまたま深く入り小手の部位には当たりませんでしたが、あれは虚を付かれました。打たれまいとする心の動き、相手に先を取られた瞬間でした。いい反省材料でした。

二日目

夜の懇親会上でのS村先生の提案により、各先生でテーマ毎に指導を行うということになりました。

まずは、効果的な素振りについてS村先生より指導。天の星を突き刺す或いは、杭を引き抜く心持ちにて右上段まで素早く振り上げそして振り下ろす。相手を想定して気を合わせて素早く振る訓練のため、先生が振り上げ始めた瞬間にそれをよく観察し後れずに追従する。とても面白い素振りの方法でした。




次に礼法についてK川先生より。何より先に履物の並べ方から。








整理良く並べることは勿論ですが、出る時に備えて反対にしておくことなんて日本だけの文化なのでしょうか?なんて思ったりしました。

そして切返しをH田先生より。昨日も切返しの重要性については指導しましたが、それをより具体的に指導していただきました。大強速軽の打ち。呼吸法。上体が上下しない安定した足裁き。もの打ちで正確に打つための相手との間合い。「切返し」により期待される効果をより効果的に発揮させるためのレクチャーでした。

私は小手打ちを担当しました。というのも11月にS村先生が「面打ち特集」なる面白い企画をやって頂き、次は小手だという話が出てました。私なりの小手理論を展開。(皆さん何かご意見あればお願いします。)

まず、何もアドバイスせず小手打ちをやってもらいました。やっぱり、面打ちと全く同じ足裁き、腕使いでもって大きく打ち抜いていました。初心者のうちはそれでもいいのかもしれませんが、上級者になればその違いを知る必要があると思います。英語でのつたない説明につきどこまで正確に伝わったかは自信ないものの、”面打ちと小手打ちは違う”という内容を中心に説明。

1.目的の違いより
面は、相手を脳天から一刀両断、切り殺す。小手は殺傷することはできないものの手の自由を奪い相手を戦闘不能にする。よって面は大きく強く切り落とさねばならず、打突後も体全体を使いしっかり打ち抜く。一方、小手打ちにその必要は無く小さく鋭く打ち込む。点で打つイメージで、打突後ポンと手首を使って引き上げ、次の打突に備えた体勢をとる。左足の引きつけが冴えのポイント。

2.距離の違いより
手前かつ下にあることで面より近い位置にある。足の踏み込みは(面より)小さく鋭くすることにより、上半身の動きとピタリと合い冴えを生む。面と同じ踏み込みイメージでは手が先に当たり冴えがでない。腕の使いも、距離が近い故に面のようにしっかり腕を伸ばす必要は無く、多少肘に余裕を持たせて手首を中心にシャープに打つイメージ。

なんてことを説明後、表から及び裏からの小手うち。続いて小手を打ち切った後そのまま面、所謂小手面。その流れで相小手面。

各先生でそれぞれのパートで思い思いの指導があり、とても面白い企画でした。

今日は全メンバーで東西に分かれて試合稽古。H田先生と一戦交えました。研究されているのか、気を見せても剣先が動きません。結果、初太刀から突きに行きましたが敢え無く外れ、その後も攻め倦みました。






そんな楽しい稽古会も終り、恒例ではありますがヨリスさん宅で昼をご馳走になりました。ヨリスさん、いつもありがとうございます。お祝いのときに出されるナシクニン(黄飯)。






加えてこれも恒例ですが、中学生T澤くんのお父様が提供くださるカジキやマグロの刺身。最高でした。

一日目の夜の飲み過ぎによる頭痛も、稽古後には回復しました。そういえば、飲んだ後S村先生とそのあたりの屋台で食べたミーバソッ、これまた最高でした。衛生面は、酔っ払っていた関係上、気にする余裕ありませんでした。

2008年2月11日月曜日

試合稽古

2/9 スカイライン道場

新しいメンバーが現れました。S藤さん五段。早速最初に稽古をお願いいたしました。楽しみな稽古のお相手がまた一人増えました。

S村先生、H田先生との楽しい稽古に足元ふらつかせ、一息入れてK林さん。今日一の印象的な稽古でした。というのも、予想以上に攻めあぐんだからです。K林さんは何が良くて自分は何が悪かったのか。K林さんの捨てきった素早い面でしょうか。返し胴に行った時、面をもらったこともありました。またお願いします。

通常の稽古の後、試合稽古を行いました。というのも今月下旬に香港アジア剣道大会が開催され、ジャカルタからも1チーム出場することになったからです。私も参加します。本日はS村先生とW田さんと試合を行いました。久々の試合稽古だったので少々試合を意識し過ぎた感があったこと反省。もう少し普段の稽古と変わらぬ気持ちで望めたら。

稽古後、S村先生より「待ち」になっていることご指摘いただきました。非常に貴重で有難くも今の私のとって頭の痛いご指摘です。悩みつつ少しでも理想の剣道に近づければと精進します。特に先生方との稽古では、懸かって自ら攻め崩す部分にもっと重点を置いていくことが必要かもしれません。どうもこの懸(けん)と待(たい)の一致、理想のバランスに持っていけず剣道の難しさを痛感します。まだまだ打たれてそこを覚えていくしかないですね。但し気持ちの通わないドタバタ無駄打ちが増えることとは混同してはいかんと思いながら・・・。うーーん、難しい。


2/10 JJS体育館

基本稽古後、ローカル剣士など大勢の前で試合稽古を行いました。先鋒に予定されているバンドンのNovanを除き、次鋒T屋くん、中堅私、副将S村先生、大将K川先生揃い踏みで本番さながらの団体戦を行うことができました。相手は「たまたま香港には行かないけど強力日本人チーム」。ふと思うに、こんなにも簡単に5人戦、つまり10人の実力者が集まるもんだなと、またまたこのジャカルタの素晴らしい環境に感謝。

個人的にはとてもいい状態で試合に望めました。理由として考えられる事前の心構えは、
1.相手はK原くん。個人的には彼はジャカルタ一の試合巧者だと思っています。相手にとって全く不足無し。よって闘志が漲りました。気が入りました。
2.昨日の反省を生かし、普段の稽古の変わらぬ気持ち。初太刀一本、一歩も引かない。

試合というのは心構え如何によっては、普段の稽古では得られない貴重な”真剣”勝負の機会だと実感しました。竹刀を刀と見立てるかどうかは別としても、少なくとも相手は普段の稽古時以上に人前で負けなくない、打たれたくないという気持ちがあります。自分もあります。そんな中だから、普段以上にお互い四戒を敏感に感じながら接しあうことになります。今日はそのセンシティブな変化を多少なりとも感じることが出来ました。初太刀で全てが終わる、一歩も引かないと割り切ることで相手の心を今まで以上に落ち着いて感じることが出来たのかもしれません。いい経験でした。

さらに緊張感の高まる香港の本番で、こういったことが体現できればと決意新たにしました。

2008年2月8日金曜日

足元ふらふら・・・

2/6 スカイライン道場

へとへとになるまで疲れましたが、それだけいい稽古を頂きました。

まず、M黒先生にお願いしました。

いつもの事ながら、極限の距離までピリピリした状態での攻めに苦しめられます。両者の打突回数自体は多くないものの、その緊張感により稽古後には全身に疲労が走ります。気持ちが負けているときは稽古後右手が急にだるくなったりするほど力はいっていることもあります。最近の心がけでありますが、先生の左拳を少しでも動かすことに集中しました。

そんな「気位」で体力を消耗させられたM黒先生の直後はH田先生との稽古。

5本勝負。一本一本初太刀に集中。稽古後の話で分かりましたが、どうも最近、私の攻めの癖を見抜いておられるようで、今日は特に攻めが通じ難かったと感じました。力を出し切り5本勝負終了、そして掛かり稽古。しんどい状況の中、気持ちでは何とかしようと思っているものの、ついに途中で何度か足が止まりました。最後は気持ちだけは繋ごうとしていたのは覚えていますが、手足ばらばら息も絶え絶え・・・。 ここ最近での最長掛かり稽古でした。

面を外し息を整えながら、あまりの疲労感に「ここまでにしようか、もう一本お願いしようか」と自問自答しながらも、楽しみにしているS村先生との稽古無しで帰る訳にいかずお願いすることを決断。

自己分析ながらいつもより良かった点は、いつもより迷い無く立会いに望めたというところ。と言えばえらくかっこいいですが、そこまでの稽古で考える余裕を無くされたというのが正直なところです。どうもここ最近、S村先生の強烈な面技に心留められてそれが悪さしていた、つまり色んな迷い・懼れを生じさせていたことは実感してました。

3人との稽古といえばあまり多くないですが、人数では語れないとても内容の濃い稽古を頂きました。濃い過ぎか、稽古終えて足元がふらついていました。



稽古後、S村先生との稽古を見ておられたM黒先生より、稽古が狭いスペースで(自分の側に圧されて)やらされていることを指摘されました。攻めあいの際に下がらないのは当然ながら、鍔競りから離れる際なども一方的に自分から距離を取ることを戒められました。下がる心に虚が現れる、ついては一歩も引かないという強い気位で望むことが重要と強く認識。裏を返せばS村先生にそれだけ圧されてたということですね。

2008年2月3日日曜日

懸待一致?

2/2 スカイライン道場

仕事のトラブルでバタバタしてて前回の水曜日の稽古に参加できず、今日も危うかったのですが何とか現場から直行し稽古することが出来ました。明日の日曜も不参加になりそうです。

最近の稽古でどうも相手と気持ちが繋がらない、つまり相手の気持ちが見えない気がして、理由を振り返りつつ今日の稽古はその分析の結果をぶつけてみました。

面打ちを意識しすぎることでどうしても出ばなの面技一本にだけにになり単調になっていたような気がします。正しく美しい面打ちの追求はこれからも続けなければならないことですが、そこ(単調さ)にむしろ相手と気持ちが繋がっていない理由があると仮定して、今日は稽古に望みました。



今日(少なくとも一本は)出した技:飛び込み面・小手、出頭面・小手、面すりあげ面、面返し胴、小手すりあげ面、小手抜き面、(裏から)巻き面、(表から)抑えながら面。

振り返ると色々出てます。私の持ち技殆ど全てです。残っている持ち技はあと相小手面、突き・・・位ですかね。

例えば、強烈に手元を攻めることで相手の剣先が下がり、面に行ける。鋭く小手で抑える或いは応じ技をいつでも出せる状況であるから、相手の攻めに構えを崩さないでいることもでき且つ自信もって深く攻めに入れる。同様に応じ技があると相手が迂闊に入って来れない状況を作ることが出来、じれたところをこちらから仕掛け技で攻めていける、或いはどうしようもなく出てきた起こりを捕らえることができる。

なんてことを理想として稽古しました。懸待一致・・・。


実際はそうも上手くはいきませんが・・・。

でも、結果的にはピンと相手に気持ちが伝わった稽古が出来たように思えます。

先般指摘された”合わせた”ような稽古にならないよう頭を悩ませるところですが、応じるために攻めるのでなく、先の先で仕掛ける前提において「いつでも来い、来たら応じて返す」という気位、或いはもし受けたら必ず返すということを心がけながらその弱点を埋めていけたらと。

なんか前にも同じこと悩んだような気がして(デジャブ?)、過去のブログ見返してみました。やっぱりありました。9月19日の稽古日誌に同じようなことを書いています。何度も同じこと繰り返すのもあまりスマートでは無いですが、あれやこれや試行錯誤している結果であり、それは向上するための必須条件だといいように解釈。ブログ(日誌)を書いていくメリットも実感。古きを稽(かんが)える?



H田先生との掛かり稽古。今日は相掛かり。先生以上にヘロヘロになってしまいました。情け無い。なんとその直後に最後の一本勝負。お互いとてもしんどい状態の中での一本勝負は心身ともに応えましたがとてもいい精神修行になりました。