2012年5月29日火曜日

15th WKC


15回剣道世界選手権 日本対韓国の団体決勝をYoutubeで見た。

悲しい。

相手選手への無礼、審判への侮辱、遅延行為、観客のブーイング。

剣道の質。

もちろん、あの場に立ってしかも勝利を収めた日本の選手の精神力にはただただ頭が下がるばかり。意見を言える立場にはない。

相手国のことについて、一介の剣道愛好家が語るにはあまりにも深く大きなテーマなのは分っている。

しかし、憂いばかりが募る後味の悪い試合だ。

5/27 昇級・昇段審査/インドネシア選手権/第四回チビッ子剣道大会


7時集合。

昇級・昇段審査から。

小学4年生の四人が明暗を分けた。この時期評価されるのはまず気合、元気の良さ。S多朗、T生は最高に良かっただけに、T志、Aしの元気のなさが目立った。5年生のCねも元気ないな。稽古での勢いが出たといえばそれまでだが。

そしてインドネシア選手権と並行して、第四回チビッ子剣道大会。中学・高学年の部と低学年の部に分けて行う。

3年生以下の超チビたちも前回の初試合とは異なりだいぶ試合らしくなってきた。自分の得意技というものをそれなりに意識しているのが面白い。胴しか打たない者(Oむ)もいれば、いっちょ前に小手面(Yき)を打っているものもいて微笑ましい。ちょっと前まで試合をするだけで泣いていた某一年生が、三位決定戦で一本取られたら悔しくて泣き出したのには、トロフィー欲しさつまりは勝負にかける執着を見たようで感心した。そのまま負けてまだ鼻水乾かぬその顔を前に、三本あるんだから泣くんだったら三分戦い切ってからにしなさいと教えてあげた。

残念ながら一名欠席だったが、総勢15名でのチビッ子大会。MS田家のお父様のわが子にかける熱い激にも助けられ、非常に盛り上がったいい大会だった。

中学高学年の部では、稽古の出席数が最近少なかった者が上位に行ってしまった不条理に指導者として複雑な思いはあるものの、勝負は勝負。皆次回大会を目指してしっかり稽古に励んでください。

T村先生のお手伝いで大会進行を担当。7時からノンストップで昇級・昇段審査、インドネシア選手権&チビッ子大会。ほぼ予定通り1430までに完了したものの、この行程は無理があることが分った。次回は前年同様2日に分けましょう。無理を可能にしたのは他ならぬ日本人の先生方、インドネシアシニアメンバーのご協力のお陰でした。特にインドネシアシニアメンバーの大会運営への関わり方は大分自立してきた感がありとても安心した。ありがとうございました。


皆いい笑顔。でしょ。

しかし、

Cね、なかなか笑わんなー。
なんでT志が入ってないんだ。ったく、どこいったんだか。
Oむ、おかーちゃんの方見てるだろ。
日本語で「子供たち集合!!」って言ったからか、スラバヤのユスフ君を入れるの忘れた・・・。反省。

5/26 サリパン


S村先生、K西先生、Tじ先生、マーセル、トニー、ステファン、もみトニー、ネグラ、ディオラ、リリ。

本日のテーマは仕掛け技を思いっきり出す。というのも、先日の紅白試合のビデオをH田先生に送っていただいたのだが、仕掛けと応じのバランスにつき見直し必要かと思った次第。まず初立ちに見え見えの応じ技で迎えたのは良くない。

三分間で何をしたか整理してみた。
(応)表から小手すりあげ面。竹刀で交わされる。
(し)色を見せて相手が出ようとしたところを飛び込み面。打ちを急いで手だけになって面金。
(し)小手(を見せて)面。部位は完全に捕らえるも、打突後相手の避けようとした竹刀で左手が外れてしまう。どんな状況でも左手が外れるってのは情けない。
(応)面抜き面。に行こうとしたら相手の竹刀が引っかかって相手が竹刀放し反則。
(応)面返し胴。一本。
(し)色を見せて相手が出ようとしたところを飛び込み面。出小手取られる。攻めと勢いがあり面も部位を捉えていたので旗は一本こちらに。打つ直前にフェイントで手元が浮いているのが悪い。癖になっている。
(し)攻めて相手が下がったところを面(突きで抑えられる)。
(-)相手の面を突きで抑える。
(応)面すりあげ面。竹刀で交わされる。
(応)胴打ち落とし面。レアな技が出た。部位を捕らえるも打ちが小さく軽かったか或いは間合いが近く深かったか。
で三分間終了。

もっと積極的に仕掛けていく意識を持たねば。

H田先生、ビデオ送付ありがとうございました。

2012年5月21日月曜日

5/20 ジャカルタ剣友会創立20周年記念行事 二日目

JJSにてOBの皆さんと稽古。

20周年特別企画として、紅白試合。チビッ子の部、インドネシア人の部、日本人の先生(現役 vs OB)の部、模範試合(七段の先生方)と計21試合。

KO西先生との試合。獲りに行くことは後回し、まず相手と気持ちを合わせて立ち会うことを念頭に。結果として、引き出しての返し胴、また出小手打たれはしたもののこちらのその時の面も生きていたと感じたので、自己評価としてはそう悪くないと思ったが・・・・。H田先生、S村先生から、
消極的、
応じ技に頼ると手元が浮く、
構えが小さい、
○○剣道、
等、アドバイスをもらった。
実際の評価は全然違ったようだ・・・。次の稽古に新たな課題を与えていただいたとてもいい機会だった。感謝感謝。

とても暑い中だったが、その後も充実した地稽古をOBの先生方にお願いし稽古終了。




OBの先生方、遠路並びに過密スケジュールの中、 稽古にお越し頂き誠にありがとうございました。

5/19 ジャカルタ剣友会創立20周年記念行事 初日

ジャカルタ剣友会が創立20周年を迎え、各種記念行事が開催された。

初日の今日、プンチャックのM黒道場求道館にて日本やニューヨークからご来集頂いたOBの方々との稽古会。

H田先生、A野先生、M山先生(KA西先生の恩師)、Y里先生、KO西先生 、S藤先生、I川先生に稽古お願いする。出だし、久しぶりの先生方に良い所を見せようと思って硬くなっている自分に気づき、そのしょうもない欲を捨て始めたら多少良い稽古になってきた。



夜は記念パーティー。香港大会から輸入した「剣道じゃんけん」をS村先生のご発案で余興として企画。優勝者には高級竹刀のプレゼントもあり、これが予想以上に盛り上がった様子。

準備にご協力頂いた皆様、誠にありがとうございました。



2012年5月15日火曜日

5/13 JJS

これまで指導してきた日本剣道形を一旦中断。日本で定着している剣道初心者用の形稽古「木刀による剣道基本技稽古法」に切り替えることにした。子供たちにとっても多少難解な日本剣道形より日頃の稽古に結び付けやすいだろうし、帰国後の級審査にも対応できて有意義なことでしょう。本日は指導陣のための指導、というか自分もおさらい。本格的には再来週の級審査が終わってから。

子供たちとの基本稽古。今日もすりあげ、払い等様々な技を試す。いちいち「先生、それ先週やったよ」と突っ込んでくる。技に対する興味が出てきたということでそれも嬉しい。

最後の先生方との廻り稽古。全員としっかり合気になれるようにしたい。疲れで集中力が足りない。当てるだけの稽古、時間の浪費は避けなければ。

今日は母の日。うちの三児の母は本日、チビッ子のみならず女性シニアメンバーの指導にも借り出され、いつも以上に頑張っていた。

5/12 サリパン


頼みのK西さんは残念ながら会議のため若干遅れると連絡アリ。

もみトニー、ステファンが既に準備済みだったので、ちょっと待ってもらって三人で基本稽古開始。足裁きの課題に向き合うため、道場の対角線を使って稽古。

スノア、K西先生、S村先生と徐々に集まり、皆基本稽古に参加。その後ジャカルタ再赴任のTじ先生も駆けつける。

S村先生の気魄が凄まじい。気持ちで負けては勝負にならない。先生に引っ張られ気の入った稽古を実践することが出来た。

2012年5月7日月曜日

5/6 JJS

小中学生16人中15人揃う。新入会員をT村先生にお願いして、残りの14名と基本稽古。

切り返し、面・小手・胴の基本技を終え、本日は多様な技を伝授。仕掛け技と応じ技の違いから入り、払い、すりあげ、出ばな、抜き、返し等色々な技があることを説明。とりあえず本日は払い面、払い小手、面すりあげ面、小手すりあげ面の稽古。

子供たちをランダムに相手取り見本を見せる。応じ技の種類を示す。思いっきり面を打って来いと、面すりあげ面までは良かったが、自分が面を付けていないのをすっかり忘れ、そのまま出小手に移行。思いっきり素面をかち割られた。子供は素直だ。小手を気にせず真っ直ぐの見事な面だった・・・。

今月末に控えた第四回チビッ子大会に向け試合稽古。新メンバーS兄弟も加わり熾烈な優勝争いになりそう。楽しみだ。もうちょっと、遠くから思い切って打ち込んでいく技を出させよう。

最後の廻り稽古ではS村先生、F川さん、K形さん、S戸先生と。S村先生には全くいいとこ出せぬまま2分が終了。



トニー(四段)が来週から日本語のレッスンを受けるそうだ。剣道に対する情熱を裏付ける行動力。立派。

5/5 サリパン

本日のガルーダは早めにジャカルタ到着。期待通りK西先生も早めに来られて既にウォームアップ中。開始時間前であったが基本稽古もっちり、そして続けて稽古をお願いする。

打ち気を消したら前回より良い結果となった。

その後、S戸先生、M浦さん、スノア、もみトニー、ノルが登場。



M浦さん、初のサリパン登場にもかかわらず問題発生。袴をお忘れに。胴着がない場合は過去のT屋さんの事例をもってアドバイスできても、袴は難しい。諦めて見学をして頂いていた。

そこにS戸先生登場。来て早々「俺の袴を貸そうか」「いやそんなとんでもない」の問答。結局ご自身の稽古を早めに終えられ、当然のように着替えられて袴をお貸しになる。

自分の幸せより他人の幸せを願う。利他の心。M浦さんがちょっと短めの袴で登場されたとき、そんなS戸先生のサラッと見せる優しさに思わず感動。ご本人に言えばきっと「そんなたいそうなことやあらへん、ほっとけ」って言われそうですが。

いつも自分が自分が、の自分を省みるいい機会を与えていただきました。




そういえば本日こどもの日だったが、我が家では話題にも上らず通り過ぎてしまった。やっぱりこどもの日=男の子の日でいいだろうか。昔、親に「姉は雛祭りとこどもの日、両方あってズルい」と文句を言ったことがあった。これこそ利己心だな。

2012年5月2日水曜日

A野先生 七段ご昇段

4月30日京都で行われた七段昇段審査にて、ジャカルタ剣友会OBのA野先生がご昇段された。おめでとうございます。心からお喜び申し上げます。

先生からのご報告のメールには「お陰」、「感謝」という言葉が目立ち、その正直なお気持ちが強く表われていた。自分が自分がではなく常に感謝の気持ちを忘れずに稽古に望む。結果を得る人から学ぶものは大きい。やうやう肝に銘じて稽古に励もうと思う。

先生は、帰国後お仕事が忙しくなかなか稽古時間を捻出できなかったそうだ。先生のように正しい潔い剣道を志していらっしゃる方は、多少の稽古時間のハンディがあっても正しく評価されるんだなと、改めて剣道の懐の深さを実感し、大いなる勇気をもらった。

まさに
M黒先生書

である。