2010年3月18日木曜日

第十回香港アジアオープン剣道大会


自分にとって今年で3年目となる香港大会。大会自体は記念となる十回大会。13日の土曜夕方に香港入り。到着が予定より遅れたことで、合同稽古が既に始まっている。福岡の上田先生、香港の椎川先生の2名としか稽古できなかった。残念。その後懇親会。例年、懇親会後もどこかへ流れるが、今年は異例のすんなり就寝。S村先生お疲れだった模様。

初のオール日本人メンバーを組んだ甲斐があり、試合は見事3位。予選では深圳劍友會Cを下し、決勝トーナメントではタイB、シンガポールを退けベスト4。準決勝ではアジア剣友会に敗退。

個人的な試合の考察。例年に比べよかった点は、試合に際してもいつもの稽古と同じ意識で望めたこと。大会前に昨年、一昨年のビデオを見てきたが、そこでは稽古で心がけていることが明らかに失われ、バタバタ体勢を崩して打突するシーンが頻繁に見られた。今回は比較的それが少なかったと実感。一方で惜しまれるのは、準決勝の試合では、先鋒・次鋒が負けてきて、絶対勝たねばならないシーンで結局時間切れの引き分け。ある程度引き分け狙いで望んできた相手に対し、ポイントを取りにいけなかったこと。試合の難しさ、3分が極めて短く感じた。相手が2年前チームが敗退した際に対戦したT屋さんの同期のO田さんだったことは奇遇。

自分ではむしろじっくり行き過ぎたかと反省していた試合直後、角先生が通り過ぎ際に「もっと落ち着きなさい」と。恥ずかしながら反省の方向が全く反対であったことに驚いた。せっかく攻めに時間をかけたにもかかわらず攻め崩し切る前に我慢できず飛び出していた・・・・ということだろうか。以降敢えてその意味を聞かなかったが、非常に深く重く貴重なアドバイスだった。この意味するところを思い巡らせながらまた稽古に励もう。

さて、その後の稽古。一番に高校の大先輩角先生に懸かっていく。いきなり稽古方法の説明。発声3回、面の2往復、切り返し5本、面の2往復、切り返し5本、即地稽古へ。稽古後、これを経験した全員に対し、「地稽古に際し、息が上がって上半身に溜まってしまったエネルギーを下半身に押し下げる。その意識が必要。」との説明。息が上がったところで即地稽古。警視庁の区分稽古に似ている。

そして香港の岸川先生にお願いする。レベルの違い、格の違いを思い知らされる。序盤は多少当たったこともあったが、山のように押し寄せる迫力に中盤から押され続け、最後は肩で息をしながら面の打ち込み。非常に厳しい稽古を頂きました。来年は多少なりとも抵抗できるようにと、とてもいい目標ができました。

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